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  1. オープニング・劇

    ○ オープニング
     現在と同じ「グルグルパックン」のタイトルロゴが表紙に書かれている洋書をひらくと、グルグル・ブー・プリンの絵がうかびあがり、その後劇のタイトルが出る。特に歌はない。

    ○劇 #1:「森のグルグル」
    [あらすじ]
     ブーの両親を探して森へ迷いこむプリンとブーの二人。おなかがすいたプリンは道端に置いてあった木の実や果物を発見、食べようとする。そこに謎の生き物(グルグル)登場。
     謎の生き物にぶつかり気を失ったプリンを、謎の生き物は葉っぱを仰いで起こす。一旦は警戒していたプリン・ブーだが、助けてくれたということでこの謎の生き物に心を開く。
     謎の生き物は、さっきプリンが食べ物を食べてしまったため腹がすき、腹をグルグルと鳴らす。彼曰く、生まれた時からこの森に居て、おそうじしたり木の世話をしたりする「森の番人」のようなものだとのこと。しかし名前がない。そこでプリンが「さっきおなかがグルグル鳴ったから、『グルグル』」と命名。
     プリンとブーはさっさとこの森から出たいため、グルグルに森の出口を聞く。素直に教えるグルグルだが、せっかく出来た友達としばらく一緒にいたいためひきとめようとする。しかし二人は早々に出ていってしまう。
     森を出ようとした二人は、グルグルが独りぼっちなのに気付く。あたりは暗くなってきたし、「出かけるのは明日でもいいし」とグルグルのもとへ帰ってくる。グルグルは二人を大喜びで迎え、終了。

     まずいきなりプリンが違う。よしかわ あい さんという方がプリンを演じている。「パイロット版と本放送で主役が違う」というのでいえば、近年では「うたっておどろんぱ」と同じである()。衣装も現在のような黄色くシンプルなものではなく、緑色が基調のピーターパンのような衣装だ。グルグルについては顔のメイク(特に目)が若干異なるものの、着ぐるみや中身(ふじたともひろ氏)はかわらない。ブーに至ってはそのまんま。
     セットは現在のような変なオブジェが並んでいるのと違い、リアルな木や草・木の葉を用いた、いかにも「森」の中のよう。
     そんな訳で第一印象はすこぶる別番組なのだが、内容は現在まで続いている劇と大きな変化はなく感じた。グルグルの名前の由来が「腹の音」というのがいかにもというか。真の1回目である平成6年度第1回ではどうだったのか知りたいところである。

    ○劇 #2:「まほうの花」
    [あらすじ]
     グルグルは以前から大事に育てている花があった。なかなか花が咲かないのだが、毎日水をあげている。今日も水をあげ、掃除のため花のそばを離れたところにプリンとブーがあらわれる。ブーはプリンの魔法を見たことがないので見せてほしいというのだ。ちょうどグルグルの花があったので、これを魔法で咲かせてみろと言う。
     「プリプリプリ〜ンアップリケ〜」(振りは違う)の呪文で花は咲くのだが、大きな口の人喰い花のような花が咲いてしまう。しかも喋る。
     そこへグルグルが帰ってくる。変な花を咲かせてしまったプリンとブーは必死に花を隠そうとするが、見つかってしまう。一時は花が咲いたのを喜ぶグルグルだが、変な花な上に魔法で咲かせたことを知り怒り出す。しかし花に鼻を噛まれたりし、困ったことになったところで魔女デコレーナ様登場。といっても声と、画面右上から巨大な手(合成)のみの出演。プリンの魔法の失敗を叱り、花は元通りになる。
     デコレーナはお詫びに希望の花を咲かせるとグルグルに言うが、グルグルは「魔法で咲かせても嬉しくない、咲くのを待っている」と言う。その言葉にデコレーナも納得、帰っていく。
     一方プリンは魔法の失敗&デコレーナに叱られたことでしょげてしまっている。そこでグルグルが「魔法の呪文は?」と聞き、プリンに言わせる。すると雪が振ってくる。ちょうど寒くなってきたのでそろそろ振るころだろうとグルグルは予想していたのだが、これを「魔法の雪じゃない?」としプリンを元気付ける。

     2本目もキャスト・セット共に同じ。内容も現在の劇と似た雰囲気だ。そのコンセプトは初期段階から一貫していることがわかる。ついでにプリンの呪文や「デコレーナ様」の名前も一貫‥つーか変わってないだけか。デコレーナ様は人形ではなく巨大な人だったようだ。

    グルグル
    [グルグル]
    目がちょっと変
    プリン
    [プリン]
    ん〜違うね
    ブー
    [ブー]
    そのまんま

    ※:うたっておどろんぱ
     平成10年度からはじまった幼児向けのETV学校放送番組。ほぼ同じタイトル「うたってオドロンパ」が前年度まで放送されていたが、出演者や設定が一新された。
     「うたっておどろんぱ」における主人公・ハナを演じるのは河合 篤子だが、前年度の冬(97年12月)に試験的に放送された同番組のパイロット版「ドキドキハウス」において、ハナ役は佐藤康恵がつとめた。「パイロット版では代役(?)だった」という点でグルグルパックンとおどろんぱは似ている。
     ちなみに佐藤康恵は首が長いので、個人的に「クビ子ちゃん」と呼んでいるがそんなこたあどうでも良い。
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