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スポコン展!と、アタックNo.1
2015/09/29(火) 23:30 What's Fool? | アニメ
以下の記事などで、「スポコン展!」の開催を知った。
ある意味、この夏いちばんアツい 「アタックNo.1」「巨人の星」などスポ根アニメを展示「スポコン展!」 - ねとらぼ
(以下開催概要、公式サイトより引用)
『あしたのジョー』 『エースをねらえ!』 『アタックNo.1』 『巨人の星』 など国民的人気の4大「スポ根」アニメの名場面やその制作資料、原画などを一挙公開する「あしたのジョー+エースをねらえ!+アタックNo.1+巨人の星=スポコン展!」を開催します。
「スポーツ根性もの」 略して「スポコン」。 スポコン漫画は1960年代から70年代、日本の高度経済成長期に絶大な人気を博しました。血の滲むような特訓、ライバルとの凄絶な戦い…主人公を襲う宿命の物語は、やがてテレビアニメへと発展、お茶の間で親しまれる国民的作品になりました。
本展は、トムス・エンタテインメントのアニメ制作50周年を記念し、同社制作によるスポコンの原点と称される 『巨人の星』、女子バレーボールを描いた傑作 『アタックNo.1』、人間ドラマとテニスを融合させた華麗な名作 『エースをねらえ!』、ボクシングの凄まじいドラマが社会現象を生んだ 『あしたのジョー』 (『あしたのジョー2』 を含む)の4作品を、アニメと漫画で総覧します。初公開となるセル原画や絵コンテ、アニメーション制作資料、思い出の名場面映像などを中心に、貴重な原作漫画オリジナル原稿など500点を超える圧倒的な展示で、スポコンの熱い世界をお楽しみください!!!
東京会場
会期 2015年8月26日(水)〜9月7日(月)
会場 松屋銀座8階イベントスクエア
東京都中央区銀座3-6-1 電話:03-3567-1211
開場時間 10:00-20:00
(入場は閉場の30分前まで。最終日は17:00閉場)
入場料
前売り券 一般700円、高大生500円、中学生400円
当日券 一般1,000円、高大生700円、中学生500円、小学生300円
※前売券は、チケットぴあ、ローソンチケット、セブンイレブン、ヤフーパスマーケットにて8月25日まで販売。Pコード766-947/Lコード35252
主催:朝日新聞社、トムス・エンタテインメント 協力:講談社、集英社、虫プロダクション 会場デザイン:祖父江慎
私としては、微妙に世代から外れている「スポ根もの」。これらの中では「あしたのジョー2」あたりをリアルタイムで視てたって感じで、でももうその頃はスポ根ブームとはちょっと違ったものになっていたと思う。そんな私がこの展覧会・特に銀座で行われる東京会場に激しく反応したのはまさに!
富士見、銀座に凱旋
‥おっさん一体何を言い出すんだ(笑) と思われるだろうがとりあえず話を進めると、「銀座」で「アタックNo.1」というところが激しくヒットしたのである。
記憶が定かではない思い出を、定かでない部分に(※)印を付けて述べると‥
中学生の頃(※)、夏休みなどの昼間にアタックNo.1(※)の再放送をしていた。たまたま視たシーンが、東京での大会の前か後で、選手たちが遠征の合間に街へ繰り出そうということになって、東京といえばこの頃は銀座、ってことでみどり(※)が街並みを見ながら「若者の街・銀座よ!」(※)と絶叫(※)した。
(※)印のオンパレードですみません(苦笑)。なんかそのシーンの印象が強烈で、以降の人生では「若者の街」といえば「銀座」であり、その伝え方はアタックNo.1の登場人物の台詞っぽく、というセオリー(?)が私の中で構築されたのだ。だから、「銀座」で「アタックNo.1」の展覧会をやるなんていったらもう、このシーンがどストライクな企画、としか思えなかったのだ。
しかしそれは同時に、大きな課題を突きつけられたということでもあった。上記の通りおぼろげすぎる(笑)記憶を証明しないことには、この企画を真に楽しめない。それでちょっと探してはみたんだけど、アタックNo.1でそんな台詞があったという記録は見当たらない。本当にそんなシーンがあったのだろうか。ていうかそもそも、あのとき再放送してたのってアタックNo.1だったかな‥
どんどん心許なくなる中(笑)そんな訳で、スポコン展!を観に行く前に、アタックNo.1を通して視てみることにした。もともと一度は視てみたかった作品でもあるし良い機会である。で、通して視るといってもあまり時間はないので、当初は各話あらすじからそれっぽい回を抽出・話の順序もバラバラ・試合のシーンなどは飛ばし見で、という風に視はじめた。しかし「試合の合間に街へ繰り出す」みたいなシーンはなかなかなく(遠征とかしても、試合でない時間は間髪入れず猛練習してるしさすがスポ根)、見続けるうち次第にアタックNo.1の魅力に引き込まれ、全然飛ばし見しなくなり、最終的にはもう夢中‥
結局スポコン展!へ行くまでに全話視ることはできなかったけれど、もうこの頃には銀座のシーンとかどうでもよくなっていた(笑)‥と、そのへんの調査の詳しいことは後述するとして、いよいよ開催されたスポコン展!、8/29に松屋銀座へ行ってきた。
冒頭でも述べたとおり、私は少し世代から外れている。他の来場者の顔ぶれを見てみるとやはり、少し上の世代が多いようだった。この歳になると、衰え具合とか似たり寄ったり(笑)だったりするんだけど、ことこういった趣味に関わることだとね、いくつになっても世代の違いの差は埋まらないもので。
展示物はアニメ原画、セル画、絵コンテ、設定資料などに加え、漫画原画、テレビモニター数台(ジョーだけは大量)で名場面的なシーンを繰り返し上映。「この作品はこの名場面!」というより、知らない人が見てもすぐ理解が深まるような、作品の特徴を示しているシーンを集めた、という風に見えた。その他は‥
・「エースをねらえ!」「あしたのジョー2」で出崎統を解説したパネルがあり、実質この展覧会は出崎統特集だったんだろう。けど、私も好きなので問題なし
・高森朝雄(梶原一騎)先生の原稿、専用の原稿用紙が印象的だった
・各作品の原作者のイラスト付きサイン色紙が展示されていて、横に原作者からのコメントがあった。ほとんどが短文なのに、山本鈴美香先生だけプレート2枚にわたる長文で、敬意を込めて「よくしゃべるなぁ」(笑)
8階イベントスクエア(有料の会場)外・松屋銀座の各フロアに設置された「なりきり写真パネル」は、エースをねらえ!のみ、他の催しとの関係で非常に撮影しづらい配置だった。なりきれたとしても撮影が狭くて激ムズという、まさに(?)スポ根企画。
こちらも各フロアに展示があった「名場面パネル」これを探して見るのが結構大変だった。特にアタックNo.1では、通して八木沢三姉妹が見当たらなかった。四位一体を受けて苦戦(パネル10)ってのがあったけど、なぜ攻撃側を出さぬか‥まぁそう言ったら誰が出てない、はいくらもあるんだけどね。でも八木沢三姉妹は出してもいいんじゃ。
グッズや映像ソフト等を販売していた物販コーナーでは、チケットケースと、なぜこの絵柄のみチョイス(笑)のシェレーニナのポストカードを購入。
会場展示、オフィシャルグッズなどは、アートディレクターとしてデザイナーの祖父江慎さんが参加していますとのことで、雰囲気としては全世代対応アプローチって感じがした。今年は岩合光昭先生のネコ関連やウルトラマン創世紀展など、展覧会の類いには滅多に行かない私にしてはよく足を運んだのだが、どの展でも思ったのは、「小さいものがよく見えない」(苦笑) まぁ原画とか台本とか、そのものを展示してあることが大事なのは当たり前なんだけどね、拡大してほしいお年頃ってなもんで。
スポコン展!については以上で、ここからは「アタックNo.1で『若者の街・銀座よ!』発言」の検証について。結果はさんざんですよ(笑)。かなり飛ばし見ではあったものの、全編通してみた結果、そのようなシチュエーション・台詞はなかった。一番近かったのは、第12話「不気味な強敵」で、全国大会に向け富士見が上京してきたときの流れ(以下)。
列車の車窓から東京の景色が見えてきて一同歓喜の「ワァ〜!」
→東京駅・丸の内口側に降り立ち、
工藤(おケイ)「はぁ、やっぱり車多いねぇ〜」
柏木(カッコ)「見て!すごいビルね」
→バスで宿舎(旅館やまと)に移動、本郷コーチが修学旅行ではないのだから自重して行動するようにと注意喚起した後、
「では今から4時間、自由行動にする。門限は4時だ。遅れないようにな」
一同歓喜の「ワァ〜!」
その直後のシーンで、廊下を歩きながら
工藤(おケイ)と柏木(カッコ)
「どうする?」
「銀座へ行って買い物でもしたいなぁ」
香取(およし)と中沢(ナカ)
「ねぇねぇ、私たちも銀座へ行かない?」
「いいね」
このあと、福岡中キャプテン・垣之内良子の回転レシーブ風救助(交差点で女の子を助ける)のときの、小さい子がなんかお人形さんみたい(そこ?)といった大きな見せ場があるので、そちらに気をとられがちだけれども、ポイントは銀座に行きたがる生徒たち。ちなみにこのちょっとした台詞はみどりでもこずえでもなく、富士見のメンバーだった。
移動中東京の景色に歓喜するシーンと、(再放送なので)既に銀座といったら大人の街という時代にみた、中学生女子による銀座への異様な執着心(異様ってほどじゃないけど)が、私の中でブレンドされ、街で「若者の街・銀座よ!」と言った、という記憶になっていったんだろう。もう何件も記憶違いを犯して(?)いる私のことだから、きっとそうに違いない。そうでないとしたら、別の同年代アニメと勘違いしているという可能性も‥サリーちゃんとか?ただそうなると範囲が広すぎて、調査は実質不可能である。という訳で、この件に関しては第12話の記憶違いなんだろう、で自分の中では決着がついた。
いやしかし、そんなことよりこずえちゃんですよ!(ん?)
名作と言われる作品には相応の理由がある訳で、蓋をあけてみて納得。視ていくごとに引き込まれる。理由はあまり書かないけど(ひどい手抜き)。調査を効率よく進める都合、視る順番がバラバラになってしまったが、それでももう夢中になってしまった。
アタックNo.1の感想、そう言いつつまとめようかなとは思ったんだけど、語りたいポイントが多すぎて全然まとまらない(苦笑)のと、視ながらとったワンポイントメモが案外まとまってるような気がしたので、それをそのまま載せて感想のかわりにする。銀座関連を調査するためのメモ書きなので、すべてがおもしろポイントって訳ではないので念のため。ちなみに全話視聴は、GYAO!の東京ムービーONLINEで有料動画を利用した。
- 第8話 秘球・木の葉おとし 富士見女子大バレー部の合宿?
- 第9話 破られた退部届 〃
- 第12話 不気味な強敵 全国大会に向け上京
- 第14話 捨て身の一球 (観戦中のソ連チームに対し)「みんなベレーなんてかぶっちゃって、ちょっとニクイじゃない?」
- 第15話 勝利のあとに 全国大会優勝後凱旋
- 第19話 よみがえったライバル 軽井沢に行く計画をこずえが一蹴
- 第20話 許されざる特訓 ボンカレー
- 第24話 嵐を呼ぶ空中回転 新幹線ストップ
- 第26話 気になる忠告 秋の大会終了 新幹線車内で合唱(←覚えずラップ調)
- 第27話 11人のライバル 日本代表へ さっそく合宿(宮崎)
- 第30話 バレーの鬼 鮎原父、電話で丸ワイプ
- 第35話 世界へはばたけ 米国入り「ちょっとちょっと、今ホテルの前をヒッピーが歩いてるのや。本場のヒッピーやで。見に行かへんか」
- 第36話 黒いつむじ風 ヌチェートケニア回 「(アメリカチームが)あくまでマイペース ハドソンの流れのように悠々たるもの」
- 第38話 友情の㊙作戦 努くんの犬ちゃん
- 第41話 燃えあがるスカウト合戦 帰国して高校受験
- 第42話 こずえの道.努の道 スカウト話
- 第48話 青春にダッシュ (窓の外でいちゃつく三田村とみどり、窓の内側から目撃)
- 第52話 非情の試合再開 冒頭(花園を遠くから走ってくる、けど近づかない努くん)「その日、努くんはいつもよりずっと明るく、いつもより一層朗らかでした。」
- 第55話 燃えろ!インターハイ インターハイで東京へ
- 第64話 燃えるライバル 東京あり
- 第65話 敵意を燃やす者 冒頭で買い物?
- 第69話 迫りくる黒い影 センバツで東京へ、コンピュータ
- 第72話 沖縄から来たアタッカー 沖縄実写
- 第79話 皮ジャンパーのマヤ 骨休めで奈良へ
- 第80話 苦い決意 レッツゴー!マイティー シーックス! おぉー!
- 第81話 ワンセット1本勝負 〃
- 第82話 とばせマイテイシックス 破傷風!
- 第83話 口笛のあいつ こずえ、詩的に復活:
- 第84話 その人はライバル 開始20分くらい、結構衝撃的な別れのシーンなのに、湯島チャリで真横に移動テッテケテー
- 第87話 幻のスパイク 湯島、電話で丸ワイプ
- 第88話 試練のインターハイ 心回、(バスが出発するとき)「勝ってチョウダイ」のぼり
- 第91話 勝ちとった全日本(オールジャパン) 北海道行きの見送り時
- 第92話 燃える北海道合宿 北海道へ合宿
- 第101話 くずれゆく日本チーム タツマキオトシ~「渋ったくせに、いざはじまったら夢中だぜ!」
- 第104話 栄光のアタックNo.1 (最終回に限らず、タイムなど休憩中に)汗ふきふき
- その他 猪野熊監督(後期:村瀬正彦)の「うりゃ〜」が、誰かに似てるな〜‥と思って気付いた、マイク・ハガーだ!
パーティーで「こちら、ニッポンの魔女(パチパチ)」
途中でワッと脅してやろうと思ったけど、そんな雰囲気じゃないわ
三田村クン、みどりさんとかぁ
うらやましいなぁ
「アタ〜ック!」
着地後ひざまずく(? orzポーズで)
‥さびしいなぁ
マヤさん、ありがとう。命がけで私を助けてくれて‥
ねえみんな、バレーをやってよ。あの白いボールを思い切り弾ませてやってよ。
私はもう大丈夫なのよ。みんな忘れたの?とぶことを、うつことを。
さあ、どうして立ってるの?
みどり・・
こずえ・・
なんにも言わないで 何か言われたら、涙が出ちゃう
中継アナ: 世界のアタックNo.1になった、鮎原こずえ。
いま、その感動の中に去来するものは、何でありましょうか。
「これで終わったんではない。ミュンヘンオリンピックを目指して、さらにまた次の世界選手権を目指して、
また新たな長く厳しい道。その道を、いま私はスタートした。そしてどこまでも私は歩み続ける。
バレーボールと一緒に。」
「ん、わたしだ 猪野熊大吾だ!」(そんな台詞はありそうだけどナイ)