マルエスの境界線

ピチレモン11月号を、福原遥ちゃんがソロで表紙ということでつい(笑)買ってしまった。女子中学生向けの雑誌なんて、マンガ以外読んだことないなぁ‥と読み進めていって、ある特殊文字に気付いた。

稀に登場するメンズの名前の横に「Ⓚ」と書いてある。マルケー。なんだこのKって? 気になってよく見てみると、誌面の大半を埋め尽くしている女の子の名前の横には「Ⓒ」がついていた。Ⓒについては小さめの記載が多かったので、どうも見逃していたようだ。マルシーといえばコピーライトであるが、どうもそっちの©ではないみたい。

名前の後にⒸやⓀ。これはもしかして「ちゃん」や「くん」なのか? とは、すぐに想像がついた。敬称を略さないかわりに敬称自体を略す。またも知らない若者文化に遭〜遇〜〜! となると、いつ頃から流行ってんのかが気になるのも人情というもので。「C ちゃん」とかで検索しても「Cちゃん」がヒットしたりと、なかなか難しいお題だったけれども、なんとかウィキペディアのCの記事に到達。Cのところで紹介されているのもスゴイ話だがそれはおいといて。

1990年代後半から日本語コミュニティに於いて10代前半を中心に流行。

どうも昨日今日の流行りではないようだ。他のサイトでは「最近は使わない」(2〜3年前の日付だった)といった記述も見られた。今日のピチレモンでの使用はもしかすると、流行が一回りしてるとか、そういうことかもしれない。「いやウチは創刊当時から頑なにこの表現です」かもしんないけど、そこまでは調査していない。にしても、全然知らなかったなぁ。ネット上では丸囲みではなく「C」「K」と表現しているそうだが、それにしても目にしたことはなかった。よほど接触のない世界、ってことなのだろう。

さて、ⒸやⓀの意味や、出現時期なんかがわかった上で、誌面には更に気になるマークがあった。こんどは「Ⓢ」だ。SMAPのメンバーの名前などに使われているところから、これは「さん」なのだろう。2004年頃の全日本プロレスにおける、RO&D TAKAみちのくのマイクパフォーマンスをこれ風に記述するなら、「嵐! Ⓢ!」となる訳だ。ってそうは記述しないかもしれない(笑) てか例えがピンポイントすぎる(爆) んで話を誌面に戻すと、そうか略しながらも使い分けてんだな〜。となるとなんだ、松平健あたりになるとⓉ(殿)か。ん? そうするとビートたけしⓉ(殿)と区別がつかないではないか。では松平健Ⓤ(上様)にしよう。しようって(笑)。いやまてよ、萩本欽一Ⓣ(大将)と区別がつかない問題のほうが切実ではないか? あ、欽Ⓒでいいのか。

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そんな小ネタが言いたかった訳ではなくて(ウソすごく言いたかった)、実はこのたびのマルなんとか問題で一番気になったのはこの「Ⓢ」の取り扱いについて、なのである。対象読者(中学生)より、ある程度年上の人に対して使われる「さん」なのだろう、25歳以上って感じかな、と勝手に想像していた。だが11月号では、菜々緒がⓈなのに堀北真希はⒸなのである。最近三十路になってと話題の、ラブマシンズじゃないほうの(笑)嵐の松本潤がⓀなのは、わからないでもないけど、ウムム??‥と、どうもその境界線がはっきりしない。性別+年齢でキッチリ区別している訳ではないのかなぁ‥。それで、読み飛ばしていたページも細かくチェックしてみたら、衝撃の事実が判明。SMAPのメンバーについては、Ⓢと表記しているページとⓀと表記しているページが存在したのだ。

同一誌面上で表記が統一されていないというのは、さておけないけどさておき、Ⓢについてはその程度の、雰囲気〜みたいな使い分け具合なのだとするならば、境界線とかはどうでもいいか、というのが現時点での結論。まぁハッキリしたとしても私は使わない・いや使えない(笑)し。丸囲みで表さないにしても、「さん」にするか「くん」にするかの区別って、TPOでいろいろだもんね。

とはいえ、同一誌面上で表記にバラつきがあるのはどうすかね(やっぱりさておかない)。もしかすると、担当者の実年齢より上がⓈ、だったりしてね。そうするとSMAPがⓀの人って結構‥(以下略) という風に余計なことを言われてしまうので、表記の統一は気を付けたほうがいいと思いますですハイ。

ちなみに、連載コーナーをもっている西川史子の敬称は「先生」だった。そこは略さないのね(笑)。