似てても難易度高し

森山良子“オレオレ直太朗”を撃退!

森山直太朗を装い、母親の森山良子宅へオレオレ詐欺を試みた大胆なエピソード。声が似ていない、金が欲しい理由が「株で失敗」と現実離れ、森山良子の冷静な対応、などで特に被害はなかったとのこと。何事もなかったから言えることだが、何度読んでもおもしろい事件である。

名前はおろか、特にその「高音美声」が広く知られている直太朗の名を語り電話で勝負するには、相当の度胸がいるだろう。激似モノマネができないのであれば、並大抵のシナリオでは通用しない。似てないことが自明な犯人は捻りに捻った挙げ句、株といった(このシチュエーションでは)突拍子もないシナリオで挑んでみたのだろうか。捻りすぎて反対にいっちゃったみたいな。なんて、そんな考えてないかな。

昨年度後半の朝ドラ「風のハルカ」の主題歌が森山直太朗の「風花」で、毎朝あの高音美声を聴いていた私としては、ニュースの“オレオレ直太朗”というイカしたタイトルを見た瞬間、電話口であの声を似せて歌い上げたのでは、と想像し独り爆笑していた。上述のとおり実際はそうでなかったようだが、もしそうだったなら、森山良子も冷静ではいられなかったかもしれない。

ニセ直太郎(高音)「フゥ〜〜〜♪オレ直太郎ぉ〜」
森山良子「(この高音は直太郎!?) どうしたの?」
ニセ直太郎(高音)「振り込んで〜エ〜〜♪」
森山良子「な、何を振り込むの?一体何があったの?」
ニセ直太郎(突然低音地声)「実はこの通り喉の具合が悪くてさ。医者に診てもらったら手術代2000万円かかるんだって」
森山良子「(さっきまで高音だったじゃないの?と思いつつ) わかったわ‥」
ニセ直太郎(高音)「ありがとぉ〜お〜〜〜〜♪ン〜〜〜〜〜♪♪」

笑いを堪えるのに必死、という意味で冷静ではいられないと思う(笑)。やっぱどうやってもダメだろう、ていうか詐欺はいけません。関係ないけど私はいつまでたっても「ちょくたろう」と読んでしまうんだけど、電話して「ちょく太郎だけど」と言ったらすぐ切られるね。