AjaxとA-JAX

Webに携わる仕事をしている者として、そしてゲームファンとして、絶対に話題にしなければいけないと並々ならぬ使命感に燃えるも、どちらもヨク知ラナイ(笑)ためなかなか手を出せなかったAjax/A-JAX。やっと少しだけ時間ができたのでなんとなく書いてみる。

Google Mapsなどの登場によってその名が大変有名になった「Ajax」、Wikipediaによると、

Ajax(アジャックス、エイジャックス)とは、Asynchronous (アシンクロナス) JavaScript and XML の略で、XMLHttpRequest(HTTP通信を行うためのJavaScript組み込みクラス)による非同期通信を利用した、ユーザーインターフェース構築技術の総称。通信結果に応じてDHTMLで動的にページの一部を書き換えるというアプローチを取る。2005年2月18日にJesse James Garrettにより名付けられた。

とのこと。もっと詳細なことは各自検索してもらえばわかると思う。JavaScriptとXMLだからAjaxなのであって、それがVBscriptをEUCコードで書いてMAX(スゥィート・デビル)の熱狂的ファンの人が提唱したら「Avex」だったかもしれない。そういう名前の技術があったとして、理由は多分そうじゃないと思うけど。

Ajaxを語る上で必ず出るのが「枯れた技術を使用」だ。最新技術を使わないことで広範囲な環境に対応させる、という狙いなのだが、この「枯れた」という表現が、技術者たちの「ホントは新しいのでやっていきたいんだけどナ」という捨てきれない気持ちを表していると思う。「ある程度成熟した技術」とか、他に言いようはあると思うんだけどね。そこはなんか引けないんだよね(笑)。

で、私がはじめて「Ajax」の名前を見たとき、コナミの「A-JAX」を連想した。前後の文脈からたぶんゲームのことを言ってるんじゃないとは思ったけど、名前はそこからとったんだろうとか、真剣に思っていた。残念ながらそうではなかったようだが(当り前)、何であれ、この名を見るたびにA-JAXの1面BGMがイントロから頭の中を駆けめぐる。そんな人はワリとたくさんいるのではないだろうか。

「A-JAX」についてはこちらに詳しく解説されているので、知らない人は参照してほしい。一応概要だけ引用させてもらうと、

『A-JAX(エー・ジャックス)』は、1987年にコナミから発売されたシューティングゲームだ。

って引用するまでもないんだけど(笑)、A-JAXの大きな特徴といえば3Dステージだろう。当時のアーケードゲームはひとつの移り変わりの時期であった。セガの体感ゲームの大当たりもあって、3D技術を獲得することは各ゲームメーカーにとって必然の流れであった。そんな中でナムコのアサルトとか、コナミのA-JAXなど演出に3Dを活用するタイトルが出てきたのがちょうど1987年頃であった。Ajaxが「枯れた技術」を使っているのに対し、A-JAXは当時の最新技術をふんだんに使った作品であったところに、一番の違いがある。ってそこが一番なのか(笑)。

A-JAXのもうひとつの特徴、それはBGMである。正直、私はA-JAXって2〜3回しかプレイしたことがない。しかし「コナミ・ゲーム・ミュージック VOL.4 〜A-JAX〜」のCDは持っている。買った時はライフフォースが目的だったけど、聴いてビックリ・ドハマリって感じだった。上のA-JAXを解説しているページにもあるが、とにかくノリの良い名曲。ゲーム基板にPCM音源も搭載、ってのは、当時としては最新って訳でもなかったと思うが、家庭用がファミコン全盛の時代、やはりアーケードはゲーム業界の最新技術発表の場であった、と当時を振り返る私はジーンとしまくりなのである。

このように、似て非なる物である(だから当り前だっての) Ajax と A-JAX。これまた知らなかったのだが、A-JAXはストーリー上2007年のお話しなのだそうだ。2007年たらもう再来年。Ajaxが似て蝶な名前で登場してきたことも、あながち関係がないとも言えない!?てかA-JAXからもう20年近くたってるのね‥私も歳をとる筈だ。

結局「あの頃ナツカシー」な話中心で自己満足にこの項了 としようと思ったけど最後にひとつ。A-JAXについてYahoo!で検索してたら「キーワードに間違いはありませんか? AJAX でも検索してみてください。」と表示された。うるさいなぁ(笑)、間違ってないよ。ここで一発、XBOX360あたりでA-JAXを移植すれば、特に話題になるかも。「枯れた技術」として(笑)。