ぶらりパスネットの旅 端まで行こうツアー小田原篇(オマケにウルトラ)(2/3)

(↑上の日付は旅行日を示しています)
2001/09/20 初版作成

【富士山Tシャツ】

早雲山駅では、少し客が減ってきたのかもらった整理券で予定していた入場時間よりも早くに入場させてもらえることになった。が、改札を通った後の行列がまた長い。30分くらい並んでいたと記憶している。

ようやく乗り場に近づいてきた。「定員13名、只今48秒間隔」と書いてある。そういいながらここでは全員がちょうど座れる8名ずつ乗せられていた。


[2001/08/17(金) 早雲山→大涌谷]
 早雲山 15:22発
  ↓ 箱根ロープウェイ 桃源台行
 大涌谷 15:32着 (箱根フリーパス使用)

もはやこの時間だと、桃源台での「ウルトラと握手」は断念せざるを得ないと判断した私は、それなら全スタンプポイントを踏破すべきであろう、ということで場合によってはスキップを考えていた大涌谷で降りることにした。ところで。いま乗っているのはロープウェイである。高い。高所恐怖症の私はなるべく下を見ないよう、水平目線で硬直していた。連れもいないので冗談を言って恐怖をごまかしたりすることもできない。こういう時一人旅ってツライ。

しばらくすると途中の柱に「日本初の!!新型ロープウェイ登場 2002年6月営業開始」と書かれた看板が取りつけられていた。来年のこの季節にはDLM(ユニテル)というらしい新ロープウェイが運行されるようだ。新しいもの好きとしては「なら来年来たかった」と思ってしまったが、逆に今のロープウェイは来年にはもう乗れない訳で、貴重な乗車だったのかもしれない。

なんてな「よかった探し」をしている間に大涌谷が見えてきた。


大涌谷その1

大涌谷をロープウェイ内から撮影。高い〜

ヒ〜高い〜。もはや目をつぶらない限りどの景色も高所だ。もうこうなったら見たれ、と噴煙を凝視。すさまじい景色である。


大涌谷駅

箱根ロープウェイ 大涌谷駅。
昭和30〜40年代から変わってないような趣の建物だ。イイ感じ。

ヒーヒー言いながらも10分程度で大涌谷駅に到着。降りる時はすんなり出口まで出られるのだが、既に桃源台方面への乗客の列を横目に歩くのは少々憂鬱。もうあまり時間に縛られることもないし、この際のんびりしたれと大涌谷のスタンプポイントへ。ここのスタンプはウルトラマンコスモス(ルナモード)。さすが主役、大涌谷みたいなすごいところに居る。


大涌谷その2

いま乗ってきたロープウェイを大涌谷駅前より撮影。
止まったりしたら恐ぇなぁ〜。

大涌谷その3

大涌谷っぽい風景。

大涌谷観光センター

「大涌谷の黒タマゴ」でおなじみ、大涌谷観光センター。
この写真を撮った時は気がつかなかったのだが‥

黒タマゴ直売

「黒タマゴ直売」地面にまで書いてあるとは。恐れ入ったぜ黒タマゴ。
でも買わなかったスマン。

大涌谷その4

記念撮影ポイント。カラのロープウェイ、風が強いと転がりそう。

売店でロープウェイのペーパークラフトが売られているのを見たり(相変わらず買わず)、上のような写真を撮ったりしている最中。大涌谷観光センターの前でウロウロしていたら、駅の方から「富士山」と胸にデカデカと書かれたTシャツを来たガタイのいい外人さんがやってきた。しかも二人でペアルック!(二人とも男だけど)。オゥフジヤマ!フェイマスなTシャツネ〜!!と写真を撮らせてもらいたかったのだが、こんな英語じゃダメだと断念。英語でもないし。通訳らしき日本人女性もいたみたいだけどね。


20分くらい駅前をブラブラして、また乗り場に戻る。なんか皆山の方へ登ったり降りたりしていたようだが、私は先があるのでそれを眺めるにとどめる。

ロープウェイ乗り場はいまだ混雑しており、ここでも20分くらい並んでいた。で、こんどは定員13名かそれに近い人数になるようにギュウと詰め込まれた。私が乗ったロープウェイは12名。早雲山で8名乗車だったのは、ここ大涌谷での乗り降りを見越して満席にはしなかったんだろう。それはいいんだが、いくらなんでも12名はキツい。無理矢理9人が席に座って、残り3名は立っているのである。幸い私は座れたが、立っていた若ギャル3名(友達同士)はブーブー文句を言っていた。その文句も、次第に「こないだカレシと富士山のぼったのよ〜」「えーどこまでいったの?」「五合目」「はん、車で行けるとこまでね」といった話になっていって、聞いてて飽きなかった。

そんな恋愛自慢を聞いているのもいいが、本当なら芦ノ湖とか富士山とか、景色を楽しみたい。でもこの窮屈な状態では人の隙間から見なければならず、首が痛くなってきた。主に見えるのは目の前に立っている若ギャルの尻のみである。それはそれで絶景なのか。むぅ。それはともかく窓の外の景色を懸命に見るも、時間が遅くて西日が差してしまい、富士山全然見えず。

尻の娘らは、立っているのに堪え兼ねたのか本当に用事があったのか、途中の姥子駅で降りていった。景色は見やすくなったものの、ずっと半ケツで座っているので結構ツラかった。


【愛ってなんなんだ?正義ってなんなんだ?(なんだろね)】

[2001/08/17(金) 大涌谷→桃源台]
 大涌谷 16:10発
  ↓ 箱根ロープウェイ 桃源台行
 桃源台 16:29着 (箱根フリーパス使用)

桃源台に到着。この時間だと、大涌谷でのんびりしていなければ握手会に間にあったかもしれないなぁと思ったが、スタンプを押したいし駅写真も撮りたいしで何かと時間はかかる訳で、まぁ後悔はしていない。欲を言うと、16:20のセブンじゃなくてその前のコスモスを見たかったというのもあって、半ば諦めだったことには変わりはない。


桃源台スタンプポイント

桃源台のスタンプポイント。何故かガイアが胸をはって仁王立ち。

そんな訳でのんびりと桃源台のスタンプを押す。桃源台はウルトラマンコスモス(コロナモード)なのだが、スタンプ台の横に何故かウルトラマンガイアの像がたててあった。これってガイア放送中にTBSの前に飾ってあったものじゃないかな。こんなとこまではるばる来ていたのねと思うと同時に、ガイアなら強羅に置いておけばいいのにと思ってしまった。まぁ場所の問題とかなんだろうけど。強羅駅ゴチャゴチャしてたし。


桃源台パネル

握手&撮影会の告知パネル。
左横にあるのは「熊と金太郎」像。

スタンプを押してから、船着き場の方へ行ってみる。この日はもう終わってしまったがウルトラ握手&撮影会の告知パネルが立てられている。やっぱり早起きしないとね〜と改めて反省。ここで、箱根町行の最終海賊船が17:30発であることを確認。ぬ、意外と最終がはやい。

スタンプはもう3ヶ押せているため記念品をもらうことはできる。しかし握手&撮影もできない、スタンプ押印数も中途半端‥こんな状態で箱根まで来た意味はあるのだろうか?スタンプを押すことだけを目標にしてきたからたいして観光もしてないし。

とりあえずスタンプ踏破の可能性を考えよう。ということで矛先を箱根湿生花園に向ける。桃源台から箱根湿生花園へフリーパスを使って行くには、バスで行くしか方法はなさそうだ。箱根登山バスでも小田急高速バスでもどちらでも行けるようだが‥と、ここでふと気がつく。「箱根湿生花園って何時までやってんだろう?」船の最終も結構はやいし、観光施設なんてはやばやと閉まってしまいそうだ。という訳で手元のパンフレットを見ると‥16:30閉園。既に終わってるし。ガックリと肩を落とし、泣き崩れる私(うそ:泣きゃあしない)。

踏破の道も絶たれてしまった。このまま海賊船の最終に乗って帰路につくことはできる。しかしどうしても今日の成果に納得がいかない。こうなったら最終手段を使うしかあるまい。Force gate open(ワンダバダバ)。


桃源台駅

桃源台駅バスのりば。タクシーという移動手段もあるが、フリーパス使えないし。

バスのりばに17:00発の小田急高速バスがやってきたので、御殿場まで行くか、フリーパスで御殿場まで乗車可能かを運転手さんに確認。そして実家の母に電話をかけた。
「いま箱根にいるのよ。いや車でなくて、電車とかをずっと乗り継いで来たの。でさぁ、今晩泊めてくんない?」

そう、フリーパスで御殿場まで行けるのを利用し、御殿場の実家へ行って一泊、翌日出直そうという考えだ。母は、電話をした時は親戚の家で居眠りをしていたようだが、これから帰るとのことで、突然の宿泊も了承してくれた。遅い出発でも強行したのはこの最終手段が使えるから、というのが頭にあったからだが、母に用事があったりしたら泊まれない訳だしバクチ要素は多分にあった。

という訳で、小田急高速バスで御殿場に向かうことになった。


【そして帰宅】

桃源台から小田急高速バスに乗車した客は私一人だった。運転手さんに「まん中へんに座ってくれ」との指示をうけその通りに。指定席がある関係のようだが、満席でもなかったみたい。

高速バスだから御殿場まで高速に行くのかと思いきや、箱根を降りるまではたくさんある停留所で度々停車していた。途中で乗ってきた初老の夫婦は、先客である私の存在に気がつかなかったらしく「なんだ貸し切りか!?運転手さん、このまま新宿まで貸し切りって訳にはいかないかねアッハッハー」と大笑いしていた。すみません最低でも御殿場で1回止まります。


仙石原

夏の仙石原をバスの中から撮影。
ここへ来るなら秋口がいいと思っていたけど、この季節でも見晴らしは良い。


小田急バスとはまりん

小田急箱根高速バスに乗車中のはまりん。
「市営バスモ ヨロシクネ!」


御殿場インターとはまりん

東名御殿場インター(第一出口)前を通過するはまりん。
「イナカダネ!」

[2001/08/17(金) 桃源台→御殿場駅]
 桃源台 17:10発
  ↓ 小田急箱根高速バス 新宿行
 御殿場駅 17:33着 (箱根フリーパス使用)
JR御殿場駅

JR御殿場線 御殿場駅。
昔はここから富士山が見えたんだけどねー。

途中他の客の乗り降りがあったが、乙女峠に入ったあたりから停留所も次第に減ってきて、まさに高速バスの本領発揮といった感じだった。といっても峠なのでそんなに高速でもないけど。

御殿場駅では、腹がへったので駅前の夜7時で閉まるマクドナルドで食事。その後、一応御殿場駅発の箱根登山バスと小田急高速バスの出発時刻をメモし、スマートメディアリーダを買いに駅裏‥っても地元の人しかわからないか、乙女峠口側にある100満ボルト御殿場店に向かう。デジカメで使っているスマートメディアがもう一杯なので、持参したVAIOにコピーしておこうと思ったのだが、まさか本当に一泊することにはなるとは思っていなかったので、そのへんの準備が甘かったのだ。無事リーダも買え、母に車で100満ボルトまで迎えにきてもらい、実家へ行った。