速水けんたろうコンサートin名古屋リポート(第一部篇)

いよいよ開演。私にとっては第二部より第一部のほうが主目的なのでドキドキだ。ところで行ったことがある方はご存じと思うが、愛知県厚生年金会館は結構デカい。2階席とあわせて1,800人くらい収容できるのでステージもそれなりの広さだ。そんな広大なステージで繰り広げられるヒーローショー。昔、ヤクルトホールでスカイライダー&仮面ライダースーパー1のショーを見たことがあるがそれ以来かもしれない(後楽園を除く)。マツリちゃん出演以外にも期待はふくらむ一方だ。


お決まりの注意事項(席を離れるなとか、大きな声で応援しろとか)が場内アナウンスされた後、司会のお姉さんが登場。こんにちは→元気がない→リピートの、これもお決まりの挨拶からはじまり、先の注意事項を復唱。するとBGMが不穏なものに変り、袖からロンダーズ一味登場。一味ってもドルネロや久瑠あさ美が出てきた訳ではなく、ギエンと戦闘員×5だ。そういやロンダーズファミリーの戦闘員ってなんて名前だったかな。知らん。ギエンも、顔のギミックがイカすアップ撮影用の着ぐるみではなく、アクション用の簡素なものだ。そりゃそうか。

ロンダーズの目的は‥忘れてしまった。設定上からすると金設けだと思う。ともかく悪の主張を続けるギエンに対しそれを阻止せんとするかけ声が!いよいよマトイとマツリが登場!しかも客席横から!!マツリちゃんと第一次接近遭遇〜〜!!‥って程近くからの登場ではなかった(私の席よりちょっと後ろ)が、待望の生マツリちゃんに、それまでポーカーフェイスを続けてきた私も緩み顔。二人はヘッドセットをつけていて、マイク越しに声が聞こえる。しかし残念なことに、マツリちゃんのマイクが不調なのか喋り方が悪いのか、やや途切れ気味だった。

巽一家を知ってる知らないというコントめいた会話の後、戦闘員達との格闘に。その間タイムレンジャーが合流。最初に出てきたのはレッド・ピンク・グリーンの3名。ヒーローはすぐ全員は揃わないものさ、と事情をすぐ察知する私。殺陣の後、タイムレンジャーは逃げるロンダーズ一味を追って一時退場。残った巽兄妹と司会のお姉さんとのトークコーナーに。

大きなお友達お待ちかねのトークコーナーは、司会のお姉さんが二人に質問するという形式。実は開始時から思っていたのだが、この司会のお姉さんの進行がイマイチ。マトイ兄は結構アドリブかまして笑いをとっていたのだが、台本にないことがおきると突如固まる司会。まぁ、しょうがないかな。で、質問と回答はこちら。

好きな食べ物は?  →マトイ「手羽先」
           マツリ「ターザン焼」
好きなスポーツは? →マトイ「スノボー」
           マツリ「バレーボール」


好きな食べ物で「手羽先」ってのも渋いが、これは彼らが前日風来坊という店に行ったらしく、要するにご当地ネタだ。ターザン焼とは巨大手羽先らしい。


マツリちゃんと同じもの喰いたい‥と俺の中の男が目ざめる(ヤな『男』だ)のも束の間、二人は一旦退場。誰もいなくなったステージ上に再びロンダーズ一味が登場。今度は見慣れない怪人も一緒に登場する。

怪人は「人質をとった。返してほしくば三億円用意しろ」という作戦をたて、タイムレンジャーをおびきよせる。人質とはこの会場にいる客全てであり、会場のどこかに爆弾をしかけた、怪人が持っているスイッチを入れると爆発、スイッチと三億円を交換、という内容。タイムレンジャー側(この時もレッド・ピンク・グリーンの3名)は一応、三億円が入っていると思われるアタッシュケースを持参。ちなみに戦闘員の数は2名に減っている。「そこに隠れているのも出てこい!」と怪人が言うとイエロー・ブルーがトボトボと登場。もうちょっと格好いい登場でもいいんでないかな。

ケースとスイッチを交換する両者。ケースの中は案の定空っぽ。しかしスイッチも偽物であった。本物のスイッチを手元から取り出した怒る怪人はスイッチ・オン!‥が、会場は爆発しない。ホントにされちゃかなわんが。そこにマトイ・マツリが再登場、爆弾は二人(手に持っていたのはマツリ)が回収していた。その後、マツリちゃんは爆弾を袖にポ〜イと投げ(笑)、着装。舞台上はタイムレンジャー5名とゴーレッド・ゴーピンクの7名勢揃いとなる。

ここで最後の殺陣。タイムイエローの人は疲れていたのか、トランポリンからの着地に失敗してたりした。ちなみに、マトイ・マツリ以外の声は、似せているが全員ショー劇団の方々があてていたようだ。それはよそでもそう(たとえ後楽園でも)であるが、マトイ・マツリの二人は当然本人な訳で、感情移入度更にアップ。


マツリちゃんの生かけ声‥と俺の中の男・昇天間近(おい)とかいってる間に舞台は終盤へ。テレビではタイムロボがやるキメ技を、都合上タイムレッドがやっていた。

怪人が倒れてフィナーレに。タイムレンジャー5名に着装解除後の巽兄妹と司会が勢揃い。司会は約束と称して、「ゴールデンウィークを楽しくすごせ」「これからもヒーローを応援しろ」といった意のことを述べていた。

最後、幕が降りて締まりきる寸前に巽兄妹が幕の下から慌てた感じで顔をのぞかせるなんてなサービスもありで終了。


という訳で、広いステージのわりに内容はデパートの屋上・もしくは特設会場(そういや最近屋上って駐車場だよね)のヒーローショー的な内容だった。これだけあからさまに戦闘員が増減したり殺陣で失敗したりするとね、ツッコまざるをえないというか。ただそれで不満だったかというとそんなことはなくて、マトイ・マツリの二人が登場したのは揺るぎない事実。大満足のショーであった。


第一部終了後休憩に入る。この時Tさんご一家と合流、とりあえずご挨拶だけして第二部に。そうそう、休憩中、通路で巽ジャンバーを着ているファンと記念撮影をしている子供連れを見掛けた。ああ、それはニセなんだよ〜!と教えてあげたかったが、そんなのわかってるか(笑)。

(つづく)