すたみな太郎体験記−接触編−

深夜のテレビ東京では、私とかみさんを釘付けにさせるCMがたまに放送される。以下はそのCMの冒頭部分だ(記憶を元に書いているので、実際のCMと異なる点があるかもしれないのでご了承いただきたい)。

主人「(久しぶりに奮発するぞ、という勢いで)よし、今日は外食だ!」
息子「ボク焼肉〜!」
娘「私ケーキ!」
嫁「サラダが食べたいわ」
姑「(寿司を想像しながら)やっぱり和食がないと‥」
主人「う〜ん‥」(悩む)

この後、焼肉・寿司・ケーキ・サラダ等がズラリと並んだ画が映される。そう、まったく方向性の違うこれらのメニューを一度に堪能できる、そんなレストランがこの世に存在するのだ。しかもそれが食べ放題。そのレストランの名は「すたみな太郎」!上記の家族はすたみな太郎でそれぞれの欲求を満たし、めでたしめでたしというストーリーでCMは終わる。

このCMを見る度、私とかみさんは興奮していた。「焼肉と寿司とケーキが同時に、しかも食べ放題なんて‥なんて素晴らしいんだ!行かざるを得ない!」‥しかしそれがなかなか叶わない理由があった。

このCMには情報として大きく欠落した部分がある。「すたみな太郎」という店名はわかるものの、それが何処にあるのかといったことがCMからは得られないのだ。だから我が家ではしばらく「謎の食べ放題」として扱われていたのだが、ある日またすたみな太郎のCMに遭遇した時、我々の我慢はついに限界に達した。近所にすたみな太郎はないのか?寿司と焼肉喰いてエ〜!!

「こんな時のためのインターネットじゃないか」そんな時のためなのか(笑)という訳で早速検索。こういう場合に威力を発揮するのがMacOS 8.5付属の「Sherlock」だ。

“すたみな太郎”を含む項目
Sherlockのマヌケな使用例

110項目も見つかっちゃった。しかし「すたみな太郎」で検索してヒットしたページは、広島などとても気軽に行けるところではない店舗の情報が大部分だった。ここですたみな太郎が全国チェーンの店だということはわかったのだが、こう遠くては「すたみな旅行」になってしまう。それはそれでイカスとは思うが(笑)時間的にも金銭的にも現実的ではない。

もっと検索結果をしぼりこもう、と「すたみな太郎 AND 神奈川」などとしてみた。すると、ある学生さんが作ったページに「すたみな太郎相模大野店で新人歓迎‥」と記述されていた。ナント相模大野にあるのか!これはかなり近い!‥しかしそのページには住所などの情報がなかったので、まだ何処にあるのかわからない。

少し希望の光が差してきたのだが、ここで一抹の不安が。110項目見つかった時に見たページの中に、あるすたみな太郎のリポートを書いていた個人ページがあった。そのページに「後日つぶれた」と書いてあったのだ。長引く平成不況、焼肉と寿司とケーキの食べ放題では経営が困難になることは想像にかたくない。危うしすたみな太郎!相模大野店は大丈夫か!?

激しい動揺を押さえつつ、ここで重要なことを気付いた。検索結果にもあるが、すたみな太郎の名前の前に「江戸一」とある。どうやらすたみな太郎は「江戸一」という会社の傘下にあるらしい。CMに出てこないこの会社名をキーワードに再びSherlock発動!そしてついに発見!

江戸一ホームページ

やったぁぁ!すたみな太郎のオフィシャルページ!インターネットってスゲェ(笑)。

このページ、ちょっと情報が少ない&古そう&店員のお姉ちゃんの微妙な笑顔(笑)が気になるが、とりあえず「神奈川県内のすたみな太郎の住所」があったので目的は達成。どうやら神奈川には相模大野店しかないようだ。

住所はわかったのであとは行くだけ‥なのだが、さっきの「つぶれた」の4文字が脳裏をよぎる。期待して腹すかして行って、なくなっていたら寂しすぎる。オフィシャルページがちょっと古そうだったので、その心配は解消されていない。

こんな時の最終確認方法が「インターネットタウンページ」だ。ここで電話番号情報が見つかれば、まず間違いなく営業中であると言える。心配だったら電話して確認すればいい。ただ、インターネットタウンページは情報量が多いからか、検索パラメータの指定方法にクセがある。エリア(県名)を限定したりすると見つからないことがあるのだ。

何度かやってみてヒットせず、「ま、まさか!」とシマヤン家色反転状態になったりしたこともあったが、なんとか相模大野店の情報がヒット!

すたみな太郎相模大野店の生存が確認された。FORCE GATE OPEN。あとは行くだけだ。ついでにこの一連の検索作業で、すたみな太郎について新たな情報を入手できた。なんと店舗によってはカニも食べ放題なのだ。カニ食べた〜い!はレッドロブスターだが、焼肉・寿司・サラダ・ケーキ・そしてカニ、これらを一度に‥我が口の中は一体どうなっちゃうのか。期待に胸はふくらむ一方だ。

そしてついに2/13(土)、我々は憧れの「すたみな太郎」突入に成功した‥‥。

−つづく−