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新学習指導要領案読んだ
1998/11/25(水) 13:46 NHK FLASH | 平成10年度
石原さんのページで、新学習指導要領案が紹介されていたので早速見てみました。#石原さんメールのお返事遅れててすみません
学校放送の編成に多大な影響があるとして以前より関心があった新学習指導要領ですが、Webで気楽に閲覧できるようになっているとは思いもよりませんでした。なんて「そんなんでホントに関心があったんか」と言われそうですが。と、ネットワーク社会発展の恩恵をこんなところで噛み締めつつ‥
これまではETVの特集番組や民放のニュースなどで概要を聞いていたのみだったんで、これを機に更に細かく把握しよう!‥と読み始めたんですが、現状を詳細に把握してないんで新しいのを読んだだけじゃ違いがわからん(^^;。私が持っている現状の知識はまったく学校放送などの番組から得られるものだけなんで、このような指導要領だけを読んでも違いを容易にみつけることはできません。そのへんは石原さんがわかりやすく解説して下さっているのでそちらを参照して下さい。
まぁ、よくわからん素人にしても思うところはあったんですよ。という訳で、私は「新学習指導要領案から想像する現状より存続・拡大が期待できる項目」を中心にピックアップしてみました。素人の見解‥というより要するにネタなんで、お暇な方は内容を間にうけず気楽に読み流して下さい。ちなみに読んだのは「幼稚園教育要領案」「小学校学習指導要領案等」「改訂のポイント等」で、「中学校学習指導要領案等」は読んでいません。
- 道徳番組の拡大:教科をまたいだ複合番組の登場?
- 各番組における情報教育の更なる活用
- 旗マニア必見!前代未聞の国旗番組登場か!?
- 社会:3〜4学年通して送る喜劇シリーズ
- 理科第5学年:てこについて
- 理科第6学年:水溶液について
- 算数第2学年:乗算について
理科や算数などの時間削減の中、道徳に関しては減少方向でなく、むしろ力を入れるように指示されています(間違ってないよね?(^^;)。
これは学校放送番組にどう影響するのか。単純に考えたら、今でいう「がんこ」「じゃんけんぽん」「さわやか3組」「虹色定期便」の枠が何らかの形で拡大・充実する、という予想になるでしょう。しかしそれではおもしろくないので(おもしろいとかそういう問題か)、例えば時間削減される算数や理科に道徳の要素を取り入れ、教科相互間で活用できる番組にするというのはどうでしょう。
例)「さわやか算数」−おばあちゃんのそろばん−
老舗の名店である家に古くからあるそろばんを主人公は「あなたのお名前なんてぇの」とおもちゃにして遊んでいる。それを厳しく叱る主人公の祖母(ここでそろばんの使い方指導)だが、主人公は「ガミガミうるさい」と祖母をうっとうしく思う。しばらくして、祖母が過労で倒れてしまう。「ご、ご破算で願いましては‥」床に伏しながらも珠算を忘れない祖母を見ながら、主人公は父から祖母がそろばんひとつで店をここまで大きくしてきたことを聞かされる。主人公は祖母のそろばんを大切にする気持ちを理解、涙し、自分も珠算に打ち込もうと決心する。(ここでそろばんの使い方おさらい:指導役に母役でもあるナナ登場←これ重要)
[利用の視点]祖母が過労で倒れた時の主人公の気持ちについて、教室ではそろばんをはじきつつ話しあいたい。「その涙が君達の珠玉だ」と珠の字でかけた青春指導することも時には大切。[シマヤン]
いかがでしょう、そろばんもわかるちょっといい話、しかもナナ活用‥ってダメか。だいたいそろばんでトニー谷な遊びをする子が21世紀にいるかってね。
コンピュータ/インターネットを活用した、いわゆる「情報教育」が各教科毎でもさかんに叫ばれています。現在でも「インターネットスクールたった(以下略)」が先行してやっていますが、「番組のページ(参加形)を作って連動」という形態が今後増えてくると思います。
とまぁこれについてはそれだけなんだけど、小学校学習指導要領案の算数にも「コンピュータなどを有効に活用し‥」というくだりがあって、「コンピュータは計算機なんだということを理解させ、面倒な計算はコンピュータにやらせるという習慣を身につける」‥と続くのかと思ったら違いました(当り前)。
単に私がこういうのを初めて読んだからかもしれませんが、全学年を通して「国旗」の文字が目立っているように感じました。幼稚園教育要領案にも「幼稚園内外の行事において国旗に親しむ」という記述があります。
これ即ち「国旗番組」誕生への第一歩!毎回各国の国旗について、その成り立ちや変遷、ついてはデザインの美しさ等を、ゲストに旗評論家を迎えてご紹介。ん〜旗マニア大喜び!‥ってどういう番組なんだ。
社会科が小3と小4の区別がなくなるということは、「このまち」枠と「くらし発見」枠が統合されるという可能性を秘めています。しかし3年と4年を同じ番組にしてしまうと、2年間通して教える内容を1年間にまとめなければならず、またそうしてしまうことにより「3年で見た内容を4年でもう1回見る」という、学校放送ファンの小学生(いるんか)には非常につまらない事態になってしまいます。
この際3年と4年は分けたまま、「4年は3年のドラマのつづきをやっている」というのはどうでしょう。3年は「このまちだいすき」だとしたら、4年は「このまちだいすきII(セカンド)」。3年向けでは主人公の宇宙人がやってきて四苦八苦、と同時に4年では既に1年住んだという設定の主人公が一歩踏み込んだ調べ学習を展開するとか。これ見てみたいなぁ。
小学校学習指導要領案・理科の第5学年に「支点が力点と作用点の間にあるてこだけを用い‥」とあります。
恵以ちゃんのトライ&トライ的教育、かろうじて文部省承認!すもうパワーにはまいったな!恵以ちゃんのトライ&トライをやった回では支点・力点・作用点が上記とは異なるてこも扱っていたんで、若干の修正とおすもうさんの微妙な笑みをクローズアップする必要があります。ってわくわくサイエンスが続いてるとは限らないって。
小学校学習指導要領案・理科の第6学年に「水溶液には、酸性、アルカリ性及び中性のものが‥」とあります。
温泉入浴的教育、引き続き文部省承認!(くどくてごめん)
姫的教育、文部省承認喜んで!(もういいよ)
一通り読んでみて、時間数や扱う範囲などが思っていたより細かく規定されているのに驚きました。これらを元に教科書とか作るんでしょうね。なるほどなぁ。
個人的にショックだったのは、読めない字があったこと(^^;(「涵養」とか)。恥ずかしいっス。それより真分数とか仮分数とかってなんだったっけ?という恥ずかしさもあるんだけど秘密(←って書いてるじゃん)