WWWところ変われば

1998/11/07(土) 23:18  What's Fool?  |  Web

ラジオ放送でURLを聴くようになって久しいが、いまだ聴く度「大変だなぁ」と思う。たまに聴くFM横浜（たまにでごめん）もページを作っているのでDJがよく宣伝しているのだが、こんな感じである。

「‥または、FM横浜のホームページへ。アドレスは、
エイチティーティーピー コロン スラッシュスラッシュ
ダブリューダブリューダブリュー ドットぉ
エフエムヨコハマ ドットぉ
シーオー ドット ジェーピー です。24時間云々かんぬん‥」

"http://" は略す場合もあるし、「エフエムヨコハマ」と言いきってしまっているのでだいぶ短く感じるが、それでもやっぱりうっとおしいだろうなぁ、と思う。ラジオ局によっては「エフエムヨコハマ」の部分を詳細に解説している（エフ、エム、ワイ、オー‥という具合）局もあり、「その時間をCMにあてろと広告主は言わんだろうか」と大いに余計なお世話だが思ったりする。

＃話がそれるが私は
＃　／(スラッシュ) → スラ
＃　＼(バックスラッシュ) → バックスラ
＃　．(ピリオド) → ポチ
＃と読む。職場で皆がそう読んでいたからだが、そのまま社外へ出たりすると恥ずかしい時がままある。特にポチ。でもいいぞポチ。
＃ただしURLのポチは省略して表現する場合が多い。

URLを言葉にすること自体うっとおしいのだが、何より一番言いにくいのは "WWW" だ。これは日本人だから言いにくい、って訳でもなかろう。世界的に「だぶりゅ」を３回言うのはわずらわしいと感じている筈だ。確かにキー入力は楽だし、文字として見た場合はすこぶる覚えやすいんだけど‥。

それでは何かいい言い方があるのではないか、と考えたことがあった。「スリーダブリュー」はどうだろう？しかしこれだと "3w" や "threew" と勘違いされかねない。ではWorld Wide Webだから「ワワウ」とか。これじゃWOWOWみたいだ。字面は似てるけど。

という訳で結局明快な解はないまま今日に至っており、相変わらず「だぶりゅだぶりゅだぶりゅ」と言っている。そもそもあまり言葉に発して言う機会はないが、皆無という訳ではない。

最近、どう読んでいいかわからないコンピュータ用語が結構増えた気がする。先に書いた "WYSIWYG" なんて最初暗号化されてるのかと思ってしまった。"PCMCIA" あたりもそう。なんか読めそうな気がするんだが「ピキュムシア」‥違うな、という訳で結局アルファベット読みしている。あぁ、そういや "URL"も読めないな。「ウラル」‥うぅむ。

◆◆◆

とまぁ、とりとめもなく書いてしまったが何故突然そんな事をかき出したかというと、先日某会社で受講したネットワーク・セキュリティ関連のセミナーで講師のお姉さんが面白い言い方をしていたからなのである。

講師のお姉さん（っても私より年下だろうけど）は技術系の人らしく、またそのセミナーも技術者向けだったので特に専門用語などは注釈なしに進められたのだが、彼女の言い方はこうであった。

WWW → ダボダボダボ

むうッ！！‥いやこの言い方が珍しかった訳ではない。おそらく彼女の周りでは皆こう読んでるのだろう。たまたま私のまわりにそう読む人が居なかっただけかもしれない。でも様々な会社から客が来ている席で臆面なく、堂々と、胸はってダボダボ言ってる様がちょっと恥ずかしく感じ、笑っちゃったのだ（失礼な奴）。

例えば上記のラジオのように、多くの一般人が聴くような場でDJに「アドレスはダボダボダボ‥」と言われたらどうだろう。意味はわかるけど、ちょっと首をひねってしまうと思う。なんつーかオタク用語を説明なくテレビで放送しているのを見てしまったような感じ。言いづらいとは思うけど、公の場では「ダブリューダブリューダブリュー」と言ってもらった方がいい気がするな、やっぱり。

そうそう、彼女はもうひとつ私に馴染みのない言い方をしていた。

GUI → グイ

グ〜イグイぐい生！（古）。いやぁ、「グイ」と読む人にはじめて会った。そう読む人は多かろうとは思っていたけど、今日まで出会うことはなかった。ちなみに私は「ジーユーアイ」と読んでいるが、何故なら対極にある "CUI" を「キュイ」と読んだら何か変だからである。いやでも「CAD(キャド)・CAM(キャム)・CAI(キャイ)」の例もあるからなぁ、これはもしかしたら「グイ・キュイ」でいいのもしれない。

もちろん「ダボダボダボ」も「グイ」も間違いではなく、正解でもない。そんなの好きに言えばいいことなんだが、同じ単語も所変われば言い方も変わるものだなぁ、と感じたセミナーであった。

にしてもやっぱり言いにくいよなぁWWW。「URLの簡略化」を進めている〜なんて耳にした事があったけど、ついでに「喋りやすいURL」の検討にも力を入れてもらいたい。って誰に言えばいいんだろ。