MUE点
暗中模索を続けるシマヤンのWebサイトへようこそ
あなたの声に答えます(10/26)で‥
1997/10/31(金) 21:03 NHK FLASH | 平成09年度
10/26の「あなたの声に答えます」はハイビジョン特集だったんですが、それとはおよそ関係ない学校放送の話題(ハイビジョンでも放送があるので関係ないことはないが、話題としては関係なかった)がとりあげられていました。これがまたおもしろかったんですが、ちょっと一言では伝えきれないのでその時の内容の流れにそって解説する形で紹介します。
◆まず「学校放送番組に関して、ある視聴者からちょっと気になるこんなFAXが」という日高さんのナレーションが入り、FAX用紙の映像が映し出される。
「あなたの声に答えます係御中
NHK教育の子供向け番組は、どうして歌と、」
←−ここで「さんすうみつけた」ナナ・ミィ・ゲンが歌っているシーンが挿入
「ヌイグルミと、」
←−「さんすうみつけた」ゲンのアップ
「CGなのでしょうか」
←−「あいうえお」のCG
◆この苦情(笑)に対し、「学校放送番組プロデューサー 小泉世津子」さんが回答を担当、ここで小泉さんが答えている映像にかわる。
◆小泉さん曰く、低学年になるほどヌイグルミや歌に好意的に反応していて、こういった演出方法は子供たちにヒットしている、とのこと。
「しかし、本題からあまりにかけはなれた大袈裟な舞台設定のため、本題が何かわかりにくくなっているのではないかと思います。」
←−ここで「あいうえお」天狗の鼻太郎登場シーン、及び「さんすうすいすい」のリュー・ミューの1シーンが挿入。なるほど「大袈裟」ね(笑)。
「例えば、歴史の芝居を見て歴史を学ぶにはいいかもしれないですが、国語や算数を教えるのに派手な衣装や音楽は本当に必要なのでしょうか?」
←−「派手な衣装」のところで「あいうえお」の4名が歌うシーン挿入。ポエットさんのアホ顔が効果絶大(笑)
←−「音楽」のところで「さんすうみつけた」ナナ・ミィ・ゲンの歌シーン。
◆小泉さんの映像に戻る。衣装については、大勢の子供が教室で小さいテレビを見るためあえてコントラストの強い色をつかっていると回答。また音楽については、(音楽には)何も言わなくても音楽的な効果によって子供がイメージをふくらませたりする効果があり、テレビとして得な特性・武器と回答。終始笑顔で回答する小泉さんが印象的。
「あんなに単一的な番組で教育されては、偏った人間しか育たないのではないでしょうか?」
◆この強烈な質問(笑)に小泉さんも問いかけモードに。「偏った人間というのは具体的にどういうことでしょうか?」
◆既に放送前にFAX送信者とはやりとりが済んでいるらしく、返信されたFAXの映像にうつる。
「偏った人間というのは、何といったら良いのか難しいのですが、例えば豊かでない人間、」
←−ここで一瞬、聞き入る様子の小泉さんの画に戻る。あきれてるように見えたのは私だけか(笑)
「音楽、アニメーションやCGなどの使い方があまりに直接的というか、」
←−ここでFAX用紙の映像に戻る
「人間味がないというか、魅力がないように感じるのです。」
◆ここで小泉さんに戻る。アニメやCGは、専門家などと相談しその回で一番重要な部分を一番いいタイミングで強調するために使用している。計算しつくされたものといってよい、と回答。
←−「タイミング‥」のところで「さんすうみつけた」のネコアニメ使用
「NHK教育には、非常に良い番組がたくさんあるのですから、」
←−ここでまた、聞き入る様子の小泉さんの画に戻る。もううつむいている(笑)
「作る力はあるのですから、子供向けに子供の番組を作るのではなく、」
←−FAX用紙の映像に戻る
「大人が見ても良いと思える子供向け番組をつくっていってほしいと思います。」
◆やれやれという感じ(私にはそう見えた(^_^;)で小泉さん最後の回答。
◆子供向けだからこそ質の高いものをと日頃こころがけている。更に内容の濃いものをめざし、新しい演出方法を含めていろいろな角度から検討を重ねている。その結果大人にも楽しめればと思っている。とのこと。
以上なんですが、放送の雰囲気はわかっていただけたでしょうか?(わかりにくくてゴメンなさい)。このFAXの内容について、言いたい事があるETVファンはたくさんいると思いますが(笑)、それはともかく小泉さんの対応時に笑顔をたやさない姿勢と、途中挿入された「聞き入る映像」がなかなか良かったと思います。
学校放送が(普通の(笑))大人も楽しめる番組である必要があるのかなー、とか考えつつこの項了。