写真展「電車にみる都市風景1981-2006」

写真展入口


12/24、パルテノン多摩で開催されていた写真展「電車にみる都市風景1981-2006」を観てきた。概要はこちら。

写真展「電車にみる都市風景1981-2006」
11/18[土]-12/25[月] 10:00〜18:00(入場は17:30まで)
※11/28、29休館 2F特別展示室

入場料 ¥300
カタログ付入場券 ¥600[カタログ(¥1,000)+入場券 先着300名]
高校生以下・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方無料

主催:財団法人多摩市文化振興財団
後援:多摩市、多摩市教育委員会
協力:東京都写真美術館、フォト・ギャラリー・インターナショナル

 本展では、東京近郊の沿線の街や駅周辺、車窓、ホーム、電車内の風景を撮影した5人の写真家(石元泰博・長野重一・小川照夫・原孝治・凌学敏)の作品を約110点紹介します。
 普段何気なく見ている電車の景色ですが、その眺めはめまぐるしく変化し、通り過ぎていく街の全貌を捉えることはできません。通勤通学の乗客のほとんどは、風景の一部しか見ておらず、ルーチン化した時間の中で、駅名や開閉するドアなどを無意識にみています。
 また、乗客は読書や音楽鑑賞、携帯メール、居眠りなどの個人的な世界に没入し、周囲を見まわすことも少なくなってきています。
 そこで、本展では電車を切り口として、街の移り変わりと、行き過ぎる人々の姿をゆっくり眺めていただきます。1981年から2006年にかけて撮影された東京のパノラマを電車から一望し、慌しく過ぎていく都市の日常を再発見していただければ幸いです。

(パルテノン多摩サイトより引用)


写真展の開催は、小田急goopasの改札に定期券を入れた際に来たメールで知った。あっ、グーパスってPASMO定期券にしたらどうなるんだろう。ってそんな心配はともかく、電車そのものより、駅や車内からの風景が好きな私としては非常に興味津々。特に80〜90年代の写真といったら青春ド真ん中、もう落涙はまぬがれない。で、上記のとおり比較的長期間開催しているので呑気に過ごしていたら、あっという間に最後の週末になってしまい、慌てて行った次第。


多摩センターへはいつもの通り、相模大野〜新百合ヶ丘経由で到着。駅前へはよく来るようになった多摩センも、パルテノン多摩へ行くのははじめて。あと行ったことないのはピューロランドくらいか(笑)。今年もやってる多摩センイルミを日中に見ながらパルテノン通りを突き抜ける。


パルテノン多摩東館 パルテノン多摩西館

パルテノン多摩。左が東館、右が西館。
写真展は西館で開催でした。

パルテノンな階段

中央の階段。どう撮ってもキティちゃんが入ってしまう(笑)

多摩センターを「未来都市」と思わしめた、その象徴的な施設・パルテノン多摩。写真展は西館で開催とのことで、向かって右側の建物にイン。もう開催も終了間際ではあるけれども、なんたってクリスマスイブ当日なので、場内ラブい雰囲気だったらおっさん独りじゃツラいなぁ‥の心配も全く必要なく、私ともう一人くらいしかお客さんはいなかった。入場券は、まだ売ってたのでカタログ付で購入。

内容については、事前の告知でだいたい様子はわかっていたものの、特に観たかったチョイ古写真に感動。80年代は学生時代で、東京にチョロチョロ遊びにきていた時代。90年代は単身神奈川へ出てきた頃。その頃よく来ていたといえば新宿・池袋・秋葉原くらいだけれども、当時の世相というか、そういうものは場所は問わないもので。縦書きの上映映画看板(さよなら銀河鉄道999とか21エモンとか上映中だった)とか、聖子ちゃんカットで超ロングスカート制服な女子高生とか、森永ラクトコーヒーの自動販売機(ここで一番泣けた)とか、もうビンビン来まくり。また近年の京葉線の車窓から見える風景も、このぶらり旅をはじめた時期と重なり、多摩なのに「海だ」と言ってしまうことしばしば。半分解体されたザウスとか、さすがいい写真撮ってるなぁと感心。他の駅ホームのモニター写真とか、ガラス反射系のものは、申し訳ないけどあまりピンとこなかった。

電車に乗っていて、一番見るのは窓からの風景である。なかなか車内でカメラは出せないけれども、こうやって記録していくということは、何年かたって見ると貴重な資料と成りうる。私も、駅舎の写真もいいけれども、駅前風景ももっと撮っていったらいいなぁ、なんて思いながら、アンケートを記入して退場した。


ところで、入口入ってすぐのところで、関連企画・ワークショップ「電車からみる街」の展示もされていた。多摩市近隣の小学生が、多摩モノレールの車窓から撮った沿線の風景が展示されていたのだが、その中に京王れーるランドの屋根があった。けい太く〜ん! と感動すると同時に、「オレの撮る写真、小学生と同じか‥」と若干気落ち(笑)。いや少年の心を忘れてないんだ、と言い聞かせ(笑)、せめて大人としていいカメラ欲しいなぁと改めて思いつつこの項了。