今日は文字も多いよ

連休に入るちょっと前、小田急の新宿駅にオズマガジン06/04/24号の付録冊子「江ノ電 ぶらり 散歩案内」が置いてあって、なんとなく持って帰った。江ノ電沿線の見どころ寄りどころが掲載されている、その中でも注目はやっぱり、最近すっかりこのへんの名物である「しらす」。しらす大好き夫婦の我々(安い夫婦だなぁ)としては行かざるを得ない。しかしながら江ノ島・鎌倉なんてのはウチからだとすぐ行けるところなので、いつか行こうと思っても「いつでも行けるし」なんて思っちゃってなかなか行かない。陽気もいいこのGW中に行くカッ、と今日も早起き(といっても10時)していざ鎌倉へ出発。

大和駅では、江の島・鎌倉フリーパスを購入。特に江ノ電はパスネットもSuicaも使えないので、こういうフリーパスを買っておくと現地で楽チンである。ちなみにフリーパスは券売機で、パスネットで買った(笑:当然)。フリーパスといえば、箱根にスタンプラリーをやりに行った時も買ったなぁ、あの時は登山電車が満員電車状態だったなぁ、と、変なことを思い出してしまったのが良くなかったのか、その時の再現映像が目の前に。しかも江ノ電藤沢駅前で早速。駅の外まで延々続く行列、切符購入列だけかと思ったら乗車待ち列も別に伸びてるヨ。いきなりこれじゃウンザリしちゃうよと、フリーパスを有効活用。そこまでは混雑してない小田急の片瀬江ノ島行きに乗り直し、江ノ島までショートカットした。江ノ島まで行けば、江ノ電も多少はすいてるだろうという魂胆だ。片瀬江ノ島駅〜江ノ電の江ノ島駅はちょっと離れている。フリーパスのパンフレットには、江ノ島駅へ向かう「洲鼻通り」を「そぞろ歩いて」江ノ島駅まで行ってみよう、なんて呑気なことが書かれていたけど、ここも何せ人が多いので、そぞろ歩くというよりゾロゾロ歩いて民族大移動状態だった。

ようやく江ノ島駅に到着、駅での待ち人数は藤沢よりはるかに少なく、若干勝ち組感を味わっていたんだけど、来た電車の混雑っぷりを見て早々に負け組に転落(苦笑)。それでも一駅だからと強引に乗り込み、隣の腰越駅で下車。とりあえず今日の目的地・しらすやまで行ってみると‥こういう食堂にあるまじき長蛇の列(号泣)。ざっと50人は並んでたかなぁ?それ以上かも。「この人達も全員しらす目当てなのかね」、なんて、藤沢駅の行列を見た時から冗談で言っていたけれど、あながち間違いではなかった罠!!ここに来るまでの間、江ノ島などでもしらすを扱う店には軽く行列が出来てたし。ホントにみんなしらすを食べに来てるんだナ‥と、いくらなんでもそんなに並んでまで食べたいとは思わなかったので、やむなく別の店を探してみることに。すぐ近くに満福寺というお寺があって、そこの義経庵という喫茶コーナー(?)でもしらす料理があるというので、そこへ行ってみた。小高いところにあるので景色が非常によかった。
江ノ島方面
何やら人んちの庭のようなところを通り、ようやく着いた義経庵は、民家のリビングをちょっとした喫茶コーナーにしてますという雰囲気で、夜はスナックですよみたいな内装。百歩譲ってそういうのには目をつぶったとして、ここでも軽い行列が。この時の気持ちを、満福寺が源義経ゆかりの寺ということで大河風に言うと「九郎‥‥」(中井貴一激似) まぁ、待つにしてもひさし&椅子があったので、炎天下で並ぶよかナンボもマシだった。結局ここでも30分くらい待って、ようやくありつけた生しらす丼の味を大河風に言うと「トシ‥‥」(義経あんまり見てなかったのよネ) しらす丼ってのはしらすがのっかってるだけの丼なワケで、味もそのまんまだったり。こんなに苦労してまで求めるものでも‥なんて思っちゃったけど、まぁ、食べられたことは食べられたし、またこんどすいてそうな時にリベンジしよう、と次の目的地へ。

この先はせめて少しでも混雑は回避したい、と、海岸沿いをまたゾロゾロ歩いて、江ノ電では最も有名なビューポイントの鎌倉高校前駅へ。しかし一駅くらいとばしたからといって電車の混雑は変わりなく、ついに乗れないという事態に。通勤電車の満員状態なら多少の混雑もグイグイ押し込んでいくのがセオリーだけれども、こういう観光地で観光シーズンの満員は、乗客が満員電車素人ばかりなので勝手が違う。目の前にお年寄りとかがいると、どうしても無理に押し込むようなことはできない。仕方ないので次の電車をのんびり待つことに。
鎌倉高校前1 鎌倉高校前2
ここからの景色は江ノ島方面が有名だけど、残念ながら逆光で撮影できず。

無理矢理乗った次の電車も、腹の側面におばあちゃんが配置されるような満員状態でもうキビシーったらありゃしない。それでもどこかですく駅がある‥と信じて乗り続け、大仏最寄駅の長谷駅でやっとすいた!と思ったら同じくらい乗ってくるし。結局終点までずっと混雑しっぱなしみたいだった。やれやれ、GWに乗りに来る電車じゃなかったナ、と、終点ひとつ前の和田塚駅で降車。次の目的地である、わらび餅の由比ヶ浜 こ寿々へ向かうと‥またも行列。疲れて一休みしたいのにこんな混雑してたらゆっくりもできないヨ。とここも諦め、鎌倉駅に向かう途中にあったカフェ併設のケーキ屋さんを見つけ、ようやく休憩。

結局当初の目的地へはどこへも行けずでややションボリ、でもせめて最終目的だけは果たさないと!と、鎌倉駅を経由して一路豊島屋本店へ。
豊島屋本店1 豊島屋本店2
鳩サブレーはワリとどこでも買えるけど、本店まで来ないと買えないものがある。それは「鳩三郎」。サブレーを模したこのアクセサリーを買うためにここまで来たってなもんで。
鳩三郎&鳩ぽっぽ
鳩三郎(上)と、鳩ぽっぽ(下)も購入。ハトちゃ〜ん!!ちなみに本店もやっぱり大混雑で、ずっと並んでいるのに買いたいものが買えないお年寄りとか気の毒で仕方がなかった。なんとかしてやりたくても、私もちっとも受け付けてもらえずで、どうにもならなかった。まぁ、こういう時期はしようがないけれどもねぇ、あんまりいい気分ではないよね。なんか鎌倉というのはいつ来てもこんな風に人がいっぱいなイメージしかない。しらすの件もあるし、一度、ものすごく人の少ないシーズンに来てみたいものだ。
ソフトショップあかり
豊島屋本店へ行く途中にあった、ナイスなソフト屋さん。書かれているものしか売ってなかったらそれはそれで漢。今時じゃ逆にレア?

帰りは横須賀線で大船へ出た。鎌倉駅もひどい混雑だったけど、大船まで来たらちょっと普段通りの生活に戻った感じだった。久しぶりに大船へ来たけど、駅ナカショップとかたくさん出来て、随分と小ぎれいになったもんだね。こんなの大船じゃないやい!(笑)と、西船橋に行った時と同じ感想を述べつつ、東海道線で藤沢まで帰ってきた。藤沢では湘南電車キヨスクを見られてご満悦。狭い店内にペンギングッズもたくさん置いてあった。
湘南電車80系車両型キヨスク

ようやく人混みから解放された藤沢で、うどんなんかを食べてまったりする。藤沢も少し変わったネ。駅裏に餃子の王将が出来たり(笑)と、新しく生まれたものはいいんだけど、丸井がなくなってるのに激ツーン。本厚木に引き続きここでもオレの青春がッ、って、私の青春は丸井にまつわるものしかないのか(笑)と、たそがれながら帰路へ。どこへ行っても人人人‥な一日だったけど、ある意味一番GWらしい休日だった?なんて。箱根もそうだけど、小田急が熱心に宣伝しているところへオンシーズンに行ったらタイヘンと、あらためて学んだ一日だった。