TVにつないですぐプレイ

「TVにつないですぐプレイ」というキャッチフレーズで、スーパーファミコンクラスのゲームタイトルが内蔵されたゲーム機が発売されて久しい。バンダイのLet's! TVプレイシリーズや、エポック社体感ゲームシリーズなど、現在では多種多様なタイトルが発売されている。

特徴はコントローラサイズに本体が内蔵されてしまっている程の小型化、値段の安さなどのほか、タイトル毎の筐体→特殊なコントローラでも商品化されやすい、といったところだろうか。PS2などの共通プラットフォームで、特殊コントローラをつけるタイトルを発売するにあたっては、相当の売り上げが見込めるタイトルでないと製作側も出しづらかろうことは、消費者側のこちらでも容易に想像できる。その点「Let's! TVプレイ」などの仕組みであれば、家庭用テレビゲームでいままでできなかった様々な広がりを期待できる。「音撃バトル仮面ライダー響鬼」なんかは、劇中主人公が使う武器「音撃棒」を模した棒がコントローラで、センサーで棒の動きを読み取っていた。ただの棒ではなく「音撃棒」であること、また操作すると画面から細川茂樹の声で「ぃやぁ!」とか聞こえてくることなど、そのイカしっぷりはLet's! TVプレイならではであった。あ、細川茂樹が喋るのは別にPS2でもできるけど。

この新たな家庭用ゲーム市場に先頃、驚愕のキラータイトルが投入された。

愛ちゃんに挑戦!エキサイトピンポン

エポック社の体感ゲームシリーズでは既に卓球のタイトルが発売されていて、好評だったのか「2」まで出ているが、このたび卓球の愛ちゃんがメインキャラクターに採用された。今や世界(主に中国)を舞台に活躍している愛ちゃん、既にそれだけでも注目度はかなり高まるであろうところ、更に驚くべきはそのゲーム内容だ。

  • 愛ちゃんのおなじみの掛け声「サーッ!!」も本人の声を採用
  • 必殺「王子サーブ」も再現
  • 子供時代の愛ちゃんにも挑戦可能
  • 子供時代の愛ちゃん、負けると泣いちゃう
  • ラケット(コントローラ)には愛ちゃんのサイン入り

これはもはやゲームの域を超え、「シミュレータ」と言ってしまってもよかないか。近代愛ちゃん(近代って何だ)を象徴する掛け声「サー」を忠実再現しているだけではなく、忘れてはならない子供時代の愛ちゃんモードをも搭載している充実ぶり。勝とうが負けようが、見てるこっちはもらい泣き。愛ちゃんの輝ける歩みを記録していく上で、なくてはならないマストアイテムであることは、疑いの余地なしである。

‥と、ここまでもちあげといて、買ってない(やっぱりネ)。鮫亀も、福原愛の卓球一直線も、結局買ってないしなぁ。十年後くらいに欲しくなったりするんかな。それはともかく、愛ちゃんの活躍を見るたび思い出す、それは注。注が2000年2月入浴中に亡くなり、今年はもう七回忌の年である。セレモニー的なことはあったのか等、詳しいことはわからないが、注もきっと天国で愛ちゃんの活躍を喜んでいるに違いない。そんな今私が希望すること、それは注駒SAME GAME専用機の発売である。「TVにつないですぐ荒井注」「おなじみの掛け声『This is a pen』『なんだバカヤロー』も本人の声を採用」ハドソンさん、キャラバン終わったら検討してくれないかなぁ。無理か。